1962年度をピークに減少が続いていたお米の消費に、今年はちょっとした変化がありました。日本農業新聞が20代~60代の消費者に向けて行ったウェブアンケートによると、20~30代の若い層を中心に、お米を食べる量が前の年を上回っていたのです。
節約志向から自宅での食事や自宅からお弁当を持っていくことも理由に挙げられていますが、最も多かった回答は「おいしいから」!
ダイエットや健康への関心の高まりもお米の消費を高めているようで、手軽に栄養バランス良く食べられるおにぎりは、人気の的になっています。
米を食べる量が前年から増えた人が3割弱
各年代約110人ずつ、合計552人が回答
米を食べる量が増えた場面
※出典:日本農業新聞ウェブアンケートより
2024年6月24日配信
縄文時代に日本へ伝わった稲は、弥生時代にかけて全国へ広がりました。奈良時代にまとめられた日本各地の「風土記」のひとつ「常陸国風土記」に「握飯(にぎりいい)」の記述があり、これがおにぎりの始まりではないかとされています。その後、携帯食としてお米を握り固めた「おにぎり」が食べられるようになり、鎌倉時代には梅入りのおにぎりが武士に配られたことから全国に梅干しが広まったとも言われています。
日本各地には、土地の特産物との組み合わせで、人気のご当地おにぎりがたくさんあります。
お米を握って、丸や三角、俵形などに形作る握り飯、皆さんはなんと呼んでいますか?
おむすびの語源の一つには、「古事記」に登場する農業の神様「神産巣日神(かみむすびのかみ)」に由来するという説があります。神産巣日神が稲に宿ると信じられていたことから、「おむすび」という名前がついたと言われ、神が宿るとされる山の型になぞらえて、三角形のおむすびがお供えとして用いられていました。
一方、おにぎりは、握り飯を投げつけて鬼を退治したことから「鬼を切る」と書いて「鬼切り」と呼ばれたという説もあり、魔除けや厄祓いの効果があるとされていたそうです。
お米の産地として味も生産量も全国的にメキメキと実力を高めている北海道。いろいろな銘柄のお米が生産されていますが、おにぎりにおすすめなのは、冷えても美味しく具材とのマッチングが良いお米。「ななつぼし」や「えみまる」は、北海道米のなかでも、おにぎりにおすすめのお米です。
北海道は食材の宝庫、具材は選び放題です!おにぎりにピッタリの組み合わせを考えながら、一緒におにぎりを握ってみませんか?
◎ななつぼし◎
ほどよい甘味と粘りのバランスがよく、冷めてもおいしいことから、お弁当やお寿司に最適で、もちろん、おにぎりにもピッタリです!あっさりした食感は、どんな具材も受け止める、懐の深さがあります。14年連続で食味ランキング最高位の「特A」を獲得している実力派のお米です。
おにぎり用のご飯は、お水の量を5%ほど減らして炊くのがポイントです。少し硬めに炊くことで、握ったときにお米が潰れにくくなり、一粒一粒のおいしさが際立ちます。
◎えみまる◎
農作業の重なる春先の「育苗」「田植え」の作業を省力化するために作り出された品種で、持続可能な米作りとおいしさの両立をかなえています。えみまるには「消費者も生産者も笑顔になる」の意味がこめられ、ななつぼし並みのおいしさが自慢。コンビニのおにぎりなどでも活躍しています!
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